文芸誌『竜骨座』

自由な創作活動を楽しむ文芸・文学サークルcarina。文芸誌『竜骨座』の作成。

2020-01-01から1年間の記事一覧

映画『哀愁』(原題 Waterloo Bridge , 1940)

Carina製作担当の廣瀬和巳です。 この1年間をこの日のために費やしてきた、と言っても過言ではない文学フリマが終わり、少し淋しい気もする今日この頃です。久しぶりにAmazon primeを開くと、『哀愁』という懐かしい映画が無料で公開されていました。 7年…

ミントの本当の色

ミントが勢力を増してきたので、摘み取って、糸を染めました。 梨木香歩の『からくりからくさ』と『りかさん』を読んでから、時おり草木染めをします。色は草木全体から出ます。花からも葉からも枝からも出ます。たとえば桜の一番きれいな色は、花が咲く前の…

苺月

苺月 こんばんは、月が綺麗ですね。ええ、そうです。今晩は、とても綺麗な月が見られるらしいです。ストロベリームーンと呼ばれる満月だそうで、どこかの洋菓子店にありそうな、なんとも美味しそうな名前ですね。なんでもアメリカ先住民の伝統的な満月の呼称…

皐月

取り留めのない話(五月は憂鬱の前触れ) 五月も終わりに近づき、政府は緊急事態宣言を解いた。まだ感染症の脅威が去ったというわけではないのに、なぜ解除したのか甚だ疑問である。そして、私の職場も在宅勤務がなくなり、出勤しなければならなくなった。せっ…

定例会活動 -視覚描写-

4月定例会をオンラインで行いました。 今回の活動は「視覚描写」。各自が用意した写真を同時に共有し、それぞれの写真についてその場で文章を書いて見せ合う、というものです。3枚の写真に対して制限時間15分で行いました。 ちなみに、活動の名は「視覚描写…

数字と身体性

最近気になったのだが、数字とは記号が指し示している抽象概念だと認識しているのだが、人間は9999より1とか2の方が容易に把握できるのは、記号として数字が1に近い方が(ここでは難しいので正の整数に限定したい)身体的だからなのだろうか。また、抽象概念が…

絵本について

絵本を読んで思うこと 新型コロナウィルス感染防止のための外出自粛期間、みなさんはどのように過ごされていますか。 先日、絵本を読む機会がありました。子どもの頃に何度も読んだ(読んでもらった)本を今、読み返すと、記憶に鮮明なのはストーリーよりも…