絵本について
絵本を読んで思うこと
新型コロナウィルス感染防止のための外出自粛期間、みなさんはどのように過ごされていますか。
先日、絵本を読む機会がありました。
子どもの頃に何度も読んだ(読んでもらった)本を今、読み返すと、
記憶に鮮明なのはストーリーよりも絵の方だと分かります。
たとえば、森の中で動物たちが焼いたカステラ。
甘い香りも、ふわふわな食感も、目の前のことのように想像したのを思い出します。
パッチワークの絵柄の世界に入り込んでしまう夜。
色とりどりで、スリル満点の絵柄の世界は、自分を取り囲む形で記憶に残っています。
お風呂に入ったきつねのぬいぐるみの尻尾はふっくらとして、
湯気の立つなめらかな肌触りは手に取るように分かります。
目が覚めるようでした。
絵からそういったことを想像していた感性を、忘れないようにしたいものです。
ちなみに、私のおすすめは『ちいさいおうち』という絵本です。
周りの景色が美しい田舎から窮屈な都会へと移り変わっていく様が、「おうち」の目線で描かれています。
この「おうち」がたいへん愛らしいのです。
昔からある絵本なので、ご存知の方も多いかもしれません。
かつて夢中になった絵本を引っ張り出してみるのも、ひとつの過ごし方だと思います。
感傷ではなく、次につながる発見があるのではないでしょうか。