文芸誌『竜骨座』

自由な創作活動を楽しむ文芸・文学サークルcarina。文芸誌『竜骨座』の作成。

「ショパン、聴いてきました」

お盆休み、いかがお過ごしでしょうか。台風が去ったかと思えば今度はカンカン照りで厭になっちゃいますね!

むしゃくしゃしたので、先日ピアノのソロリサイタルを聴きに大宮へ行ってきました。毎日ショパンを聴かないと脳髄が狂ってしまう人間なので、プロのピアニスト、髙木竜馬さんの演奏は心に来るものがありました。
2曲目の『別れのワルツ』は、やはり素晴らしいです。ポーランド貴族のマリアとの身分の差による破局の後に作曲されました。曲中では『恋しさと せつなさと 心強さと※』(※Z世代にもわかるように補足すると篠原涼子のヒット曲です)を感じられましたが、隣のお客さんが感涙していたのが、印象的です。3曲目の『子犬のワルツ』も指捌きが達者で、圧巻でした。

アンコールの前のラスト、『英雄ポロネーズ』は、やっぱり本物のピアニストが弾いたら感動してしまいますね! 毎朝目覚める度に辻井伸行が演奏するものをApple Musicで聴いているのですが、生の演奏を聴いたら痺れました。

ちなみに、ポロネーズという曲名はお察しの通りショパンの祖国ポーランドに由来します。ショパンは熱狂的な愛国主義者でした。史上初の2回のノーベル賞受賞で有名なキュリー夫人マリー・キュリー)もポーランド出身で、発見した放射性元素を「ポロニウム」と名付けました。ロシア帝国とプロセインに挟まれた悲劇の国ポーランドへの愛は、異分野でも繋がっています。